モーリスFD-15が入荷してメンテナンスが完了したので紹介します。
73年式寺田楽器製FD-15です。
FÐ:フォークディープボディでフォークサイズとドレッドタイプの中間サイズでマーティンで言うOMサイズ(スケールはF型と同じミディアムスケール)で両方のいいとこどりなFDですが、このボディサイズが古いモーリスの中で好きなので10本程入手してきましたがどれも寺田製の個体ばかりだったように記憶していて他の機種のように本家(モーリス)や飯田楽器製のを見たことが無いのでFDは寺田楽器しか作っていなかったのか?と思ったりしておりますがご存じの方おられましたらコメント頂きたいです。
以前所有しておりましたFD-15はサイドバックがローズだったのですがこのFÐ-15はマホ系(ナトー?)のようなおとなしめな木目です。
同じ型式でも使用されていた材が混在しているところがこの時代の面白い所で都市伝説的な情報で75年以前のF型はハカランダ(もちろん合板)が使用されている個体があるというのはよく聞きますね。(所有している71年式のF-15は見た目、ハカランダ?な木目をしています!都市伝説ではありません⁉)
こんなのがあるので古い国産のアコギを探すのは面白いですね、見つけた方はラッキーですね値段も結構安かったりするので…あんまり言うと…ここだけの話ということで。笑
中々の迫力のある杢目でしょ!なんか見てると癒されるんですよね、ハカランダじゃないかもですが…臭いとかも甘ーい香がするとか言いますけど、んー、判りません。ワカランダ!?
50年近く経過した個体にしては奇麗な状態を保っていて磨けば光る子みたいですが、元の弦高が6弦12Fで約4ミリとちょい高め(サドル代があるので何とかなりそう)とオリジナルの丸ボタンのペグが1箇所(3弦)四角いボタンのに替えられているので何とかします。
初期の個体(73年位迄?)何故かブリッジの厚みがあってごつい感じのが付いています。それとネックブロックに補強のブロックが入っていたりと、ひと手間掛けている感じがあります。
何時もようにフレットを磨いたり、ついでにブリッジのピン穴をリーマで面取り(サドルを削るので面取りで弦が少しサドルに近づいてテンションが稼げます)してペグをO/Hしました(けど、結局3弦用の同じペグが無かったので同じ丸ボタンの3連ペグを取付けました)
メンテナンス完了後は弦高も6弦12Fで約2.5ミリで良い感じになって、ペグは3連ですが前から見た感じはオリジナルと同じ丸ボタンで違和感ありません。
FDは何故か直ぐに売れてしまうので気が付くと他に手元になくて、この子もF型よりも張りのある鳴りでストロークから指弾きでもとても弾きやすいのでやっぱり私はFDが自分に合うんだなーと実感しています。(ラベルの検品者の山田さんのサインはいつ見ても奇麗で仕事が丁寧なお人柄があらわれているようで、一度お会いしてみたいですね)
奇麗に弾きやすくなったFÐ-15、球数も少なくなってきているみたいなので持っておいても損はないと思いますよ!
販売価格:お安く!18000円(税込み:本体のみ)
ご興味ある方ご来店お待ちしております。
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