バラライカに続いてÝ君がヴィンテージなヤマハのクラシックギターを持って来てくれました。
見た目は古めかしいガットギターですが、58年製のヤマハの超初期の当時の最上位機種のNO.300というとても希少なガットギターとのことです。(ラベルに手書きで1958と書かれております)
また希少なのをお安く手に入れたみたいで届いてからペグのポストにひびが入っていたそうで交換用のペグが来たので持って来てくれました。
当時の古い3連のペグはポストのピッチが32ミリ(今のは35ミリ)で合わないので単式のペグを選択したとの事です。(古いサイズのは流通していないので正しい選択ですね)
それと指板が結構削れているので治して欲しいとの事です。
私よりも年上のかなり年期の入ったギターなので全身激しいラッカークラックが入っておりますが割れなどは無くてこの年代にしては素晴らしい状態です。
サイド・バックのメイプルのトラ杢がすさまじくヴィンテージのレスポールみたいで、これだけで観ていてうっとりとしてきます。
木製のバインディングやサウンドホールにあしらわれた木象がん(寄木細工)から作りの良さが感じられます~
それとガットギターで0フレットって初めて観ました~
元のペグも片側は単式のに替えられておりました。
指板のえぐれ(1F~5F迄)木工用のパテで埋めて指板の色に着色して良い感じになりました。
新しい単式のペグも奇麗すぎて少し浮いておりますが問題なく取付け出来ました。
Y君ご指定のオーガスティンの弦を張って鳴らしてみると流石に当時の最上位機種なだけに乾いた良い鳴りで弦高も低くて弾いていて気持ちの良い音を奏でるギターに仕上がりました。
仕上がったNO.300をÝ君にお渡ししてとても良い感じに仕上がったのを喜んで頂きました。
しかしながらせっかく手に入れた希少なNO.300ですが、この春から大学に通うY君は通学用にバイクを買う為に持っているギターを売ってバイク購入の資金にする為にこのNO.300も売る予定との事を聞いて、それは勿体ないな〜と私的に感じましてこの歴史的に希少なNO.300を買い取ることになりまして、私なりの精いっぱいの額で買い取って共にwinwinという事でY君のバイクのタイヤ代くらいにはなったかな〜⁈
お店の閉店後にÝ君が欲しがっているお目当てのバイクを目と鼻の先にあるバイク屋さんに一緒に覗きに行きまして、親切な店員さんにバイクの説明をしてもらったりバイクにまたがせてもらってエンジンを掛けてとても嬉しそうなÝ君でございました。
私が観てもとてもかっこいいバイクで私も少し羨ましくなりました~
でも私にはこの古い希少なNO.300の方が輝いて見えますね〜
NO.300はお店のギターが増えすぎて少し減るまでÝ君に預けて、スペースが開いたら買い取ることになりました(それまで大切に預かっててね~)
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