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NO.522 ヤマハFG-280

西区のS様よりヤマハFG-280メンテナンスのご依頼を頂きました。

お持ち頂いたSさんのおばあさんが使っていたという72年製の赤ラベル最終年度のFG-280です。

貫禄あるルックスの280を奇麗にして欲しいとの事でSさんが使っていくそうです。

現状は弦高が高くて6弦12Fで約5ミリ位あって赤ラベルあるあるです~

ネックが結構順反りしていて反りを調整してサドルを調整してどこまで弦高を下げれるやら~⁈


ペグのパーツを磨き上げてギヤにグリスを塗りました。

ボディ内部に50年分の埃が溜まっていたので奇麗にして~赤ラベルは中をニスで塗っているのでザラザラしていてラベルも奇麗に残っています。

ブリッジピンの穴がきつくてブリッジピンが出ていてカッコが悪いのでリーマーで広げてブリッジピンの収まりを良くしておきました~

サドルを調整して弦高を2.5ミリ位下げることが出来て今どきのアコギ並みの弾きやすさになりました~

フレットを磨いて、ペグのカバーが2箇所ないので同じのが無かったのでグリーンラベルのを付けておきました~(そのままでは取付け出来ず、シャフトが通るくり抜きを広げて何とかペグカバーを付けました~、自分のだったら多分ペグのカバーなしにしてるやろなぁ~…)

全体を磨いて、ピックガードも顔が映るくらい磨き込んでブリッジピンが不揃いだったので白に揃えました。

おばあさんが使っていたFG-280が奇麗になって仕上がりました。

FGも200番台になったらペグとかグレードが上がって材も良さげでとても乾いた感じなので弾いてみますとビックリするくらい良く鳴っていたのでこれは当たりの赤ラベル⁉やなーと一人で感心しておりました~

赤ラベルってなんでよく鳴るのかな⁈と考えますと、よく言われているトップが薄くて(ブレーシングも細くて)トップが振動して良くなるんでしょうけど、それに加えて50年以上の経過で材が乾いてとっても良く鳴っている280を楽しく弾かせて頂きました。

仕上がった280をSさんにお渡しして、おばあさんは今もお元気だそうなので奇麗になった280を観て喜んでもらえたらうれしいです。

Sさんのお父さんもブルーグラスをされているようでこの280で練習されていたんでしょうね~

おばあさんからお孫さんに受け継がれたFG-280!めっちゃ鳴るのでこれからも弾き倒していつまでも弾き継がれて行ってもらいたいですね~

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